製品Q&A 即時重合レジン・床用レジン

プロビスタ

プロビスタとは?

「プロビスタ」とは、「テンポラリークラウン」から「プロビジョナルレストレーション」まで幅広く使用できるように設計された歯科用即時重合レジンです。

「スーパークイック液材」とは、粉材共通でプロビスタの特長である優れた機械的物性、耐久性、審美性はそのままに、硬化時間を短縮したものです。

硬化時間を教えてください。

各操作方法における硬化時間の目安は下表の通りです。
(粉材共通)

硬化時間

操作方法 温度 硬化時間
液材 スーパークイック液材
混和法およびシリコーンコア法 25°C 約5分 約3分
筆積法 25°C 約4分 約3分
粉液比:粉材/所定の液材=1.5g/1mL~2.0g/1mL

液材の使い分けは?

以下の分類を参照してください。

スーパークイック液材

硬化時間を早くしたい場合には「スーパークイック液材」をおすすめします。

使用例

スーパークイック液材 筆積法によるテック内面への流し込み
筆積法によるテック内面への流し込み
スーパークイック液材 混和法によるテック作製
混和法によるテック作製

液材

余裕を持って操作をしたい場合には「液材」をおすすめします。

使用例

液材 シリコーンコア法によるテック作製
シリコーンコア法によるテック作製
液材 筆積法によるプロビジョカレレストレーション作製
筆積法によるプロビジョナルレストレーション作製

筆積法のコツは?

以下の方法を参照してください。

ピンポイント築盛

ピンポイント築盛

馴染みの良い築盛

馴染みの良い築盛

粉材を計量する際の注意事項は?

付属の粉材計量器で粉材を採取します。
その際、正確な計量ができなくなる恐れがありますのでタッピングしないでください。

粉材を計量する際の注意事項

混和時の注意事項は?

粉材投入直後

粉材投入直後

粉液親和性がよいため、所定の液材を投入し、2~3回混和するだけで粉液が混ざります。
また、混和回数が少ないことで気泡混入や色ムラを防ぐことができます。

粉材の追加

粉材の追加

目分量で粉材を投入しすぎると粉リッチの状態となり、混和法での操作時間が極端に短くなる場合があります。

粉液比率の目安 混和法(2g/1mL)

流し込み時

流し込み時

標準粉液比でも流動性が高く、多数歯に及ぶシリコーンコアへの流し込みもスムーズに行うことができます。

粉液比率の目安 シリコーンコア法(1.5g/1mL)

金属と接着させたい場合はどうすればよいですか?

金属被着面をカーボランダムポイント等で新鮮面を出し、50μmのアルミナサンドブラスト処理後、水洗・乾燥します。その後、

  1. 貴金属合金(金銀パラジウム合金を含む)の場合は、「V-プライマー」を塗布してください。
  2. 非貴金属合金(銀合金を含む)の場合は、「メタファスト ボンディングライナー」を塗布してください。
プライマー処理した場合の各金属と接着強さ
  プライマー A2
(MPa)
オペークアイボリー
(MPa)
チタン メタファスト ボンディングライナー 10 10
Co-Cr合金 メタファスト ボンディングライナー 12 12
12%パラ合金 V-プライマー 11 10

「液材」を用いた自社データ

オペーク色の主な使用例は?

金属色の遮蔽や写り込み防止が必要な症例は、オペーク色を使用することで、高い色調再現が得られます。

  1. 支台歯が極端に変色している場合や、メタルコアを適用している場合
  2. 金属製テンポラリーアバットメント(インプラント)への使用
  3. 金属床やクラスプの維持部に使用
オペーク色の厚みは0.3mm以上を目安に築盛してください。

硬化促進材はありますか?その他に早く硬化させる方法はありますか?

硬化促進材はありません。
硬化を促進する方法としては40~50°Cのお湯につける方法がありますが、50°C以上のお湯を使用した場合、硬化体が黄変する可能性があるため注意してください。また、重合収縮も大きくなることが考えられます。

おすすめの分離材はありますか?

口腔内では「ウォッシャブル セップ」をおすすめします。
模型上では「プライムセップ」をおすすめします。

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